これからさらに深刻化する空き家問題

2017年11月5日放送の「林先生が驚く初耳学」でも空き家問題が取り上げられ、話題になりました。
過去の記事でも空き家問題については詳しく触れていますが、今回改めて思い起こしたいと思います。

日本全国の空き家数は年々増え続けており、5年に1回総務省によって調査が行われる「住宅・土地統計調査」の2013年のデータによると、日本の空き家数は820万戸。空き家率は13.5%となっています。
2033年にはさらに増え続け、日本の3分の1の住宅が空き家になるとも言われています。
空き家の増加は地方の問題と思われがちですが、都市部での増加も深刻です。
東京都・神川県・愛知県・大阪府の4つの都道府県の空家数を合計数は約240万戸にものぼり、全体の内の約29%を占めています。

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空き家は4つの種類に分類することができます。
①売却用の空き家
②賃貸用住宅の空き家
③二次的住宅の空き家(別荘など)
④その他の空き家

中でも一番やっかいなのが、「その他の空き家」です。
居住者の転勤や入院などで長期間不在となったり、居住者が高齢のため住みづらくなって転居したり亡くなられた後に利用する人がおらず空き家になっているもの、建て替えの為に取り壊す予定になっているものなどのことを指します。
空き家数全体のうち、「その他の空き家」が約35%も占めています。
長期不在の状態であっても、いずれ誰かが使用する予定となっていて適切に管理されているのであれば問題はありません。
しかし、問題は誰も使う予定がないまま放置されてしまっているケースです。
居住していた親が亡くなり、愛着のあって手放せなかったり、借り手や買い手が見つからずそのままになっていたり、相続人が所在不明になっていたりと、様々な理由で放置されている空き家は都市部にも存在しています。

こうした空き家が増える原因の一つには、世帯数の増加に比べ、新築が増加しすぎていることが挙げられます。
新しくきれいな住宅はやはり人気が高く、特に賃貸住宅では経営者にとっても新築直後が勝負どころです。住宅を仲介する不動産会社としても、新築物件は利幅が大きいという利点があります。
このように購入側、供給側、仲介者のいずれにもメリットがあることから、どうしても新築住宅が増えやすいというのが現状です。

空き家を放置することにより、周囲に対し様々な悪影響を及ぼしてしまいます。
老朽化から災害時に周辺住民に危険が及んだり、不法侵入や不法占拠による犯罪が増加したり、住宅の資産価値を下げる原因になったり、地域によっては景観問題にも発展します。

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大切に今まで住まわれた住宅を他人に売却するのは、考え深いものもあるかと思います。
ただ、現空き家問題を抱えている方にとっては、そのまま放置していてもよい結果にはつながりにくく、放置している時間の分だけ、様々な問題を引き起こす事も現実です。

買い手や貸し手を見つけるのが難しく、放置したままになっている空き家を抱えているという方は、ぜひ一度エーアンドシーキャピタルまでご連絡ください。

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