住宅が過剰!?②

最近、日本は「住宅過剰社会」であると言われています。
すでに世帯数以上に住宅があり飽和状態になっているのです。

にもかかわらず、住宅をお探しの方、お引っ越しを考えている方にとって、すぐに優良な住宅物件を見つけられるという状況ではなさそうです。

まずは、「住宅過剰社会」と言われるようなになった事情や背景を見てみましょう。

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戦後から高度経済成長期には、住宅の数が不足していたため、積極的に住宅が建てられていきました。
国の政策としてもそのような方向で推し進められていたようです。
その結果、1973年代になると、住宅総数は世帯総数を上回るようになってきました。

住宅の数が増加している要因の一つとして、解体される戸数よりも新築される戸数の方が多いからであろうと言えます。
古い住宅は徐々に住む人がいなくなり、放置される傾向にあります。

新築住宅の着工戸数は、高度成長期に比べて減少してはいますが、人口が減少し始めた2010年代にも増加している年もあるのです。

2010年  総人口 128,057(千人)    新築着工総戸数 819 (千戸)
2011年  総人口 127,834(千人)    新築着工総戸数 841 (千戸)
2012年  総人口 127,593(千人)    新築着工総戸数 893 (千戸)
2013年  総人口 127,414(千人)    新築着工総戸数 987 (千戸)
2014年  総人口 127,237(千人)    新築着工総戸数 880 (千戸)
2015年  総人口 127,095(千人)    新築着工総戸数 921 (千戸)

(総務省「日本の統計」・国土交通省「平成29年度 住宅経済関連データ」より)

日本では新築を好む傾向にあるようです。
下記の図によると、日本の人口1,000人当たりの新築住宅着工戸数は、アメリカ、イギリス、フランスと比べると、常に高い割合になっています。

【図】人口千人当たりの新設住宅着工戸数

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(国土交通省「平成29年度 住宅経済関連データ」より)

こういった事情が、「住宅過剰社会」になっているひとつの要因と考えられます。

過剰だからといって、探している条件に合う住宅物件がすぐに見つかるというわけではありません。

お住まいを探しておられ方、お引越しをお考えの方は、ぜひエーアンドエーアンドシーキャピタルまでご相談ください。

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