住宅の「再自然化問題」

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空き家問題は都心部からたった数キロ少し離れた郊外にて、どこの街でも問題になっています。
住宅団地群を見渡すと街の木々や、住宅内にある木々が大きく成長し、空き家に覆いかぶさってしまい、ちょっとした自然ができてしまっている家が増えています。
景観も悪くなり、何より治安が悪くなる一方なのです。

現在空き家の所有者がわからないことが非常に多くなっているようです。
自治体まで連絡を。という立て看板を見かけることも増えています。
空き家は活用方法がいくつもあり、例えば連なった空き家群があれば、その土地をまとめて複合の施設や、作物を育てる畑にもすることができます。
実際土地がないけど、やりたいことはあるといった方も多くいらっしゃいます。双方の利益が一致すれば、思わぬ活用法もあるかもしれません。
空き家をお持ちの方は、ご自身の為だけでなくこのようなニーズがあることも心のどこかに留めていただけたらと思います。

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土地・所有者が不明となってしまう主な原因

相続時に所有者の移転のように登記の名義変更が行われないまま放置されていたり、相続人が遠方に住んでいて管理ができない等により、放置、破棄がされてしまう場合が多い為です。
今後全国のいたるところで急増する危険性が高くなっております。例えば、東日本大震災では、土地などの所有者の不在化。不明化問題により、移転用地の取得に相当手間がかかった為に、復興事業のスピードを阻害したともいわれています。

 

隣地の買い増しをしたいという申し出があっても。。。

前述のように所有者や相続人が不明である場合が多い為、何の手立ても打てないのが現状のようです。
民間の不動産業者が空き家問題に取り組むには、地域貢献にはなりますが、手間のかかる割にはほとんど利益が出ないなど、隣地買い増しの促進には多くの課題が残っています。
このように、空き家、空き地が急増する住宅地の再編成には、都市・建物の所有・相続・登記等に関わる一連の法制度の改正や、地元の不動産業者が関与するためのインセンティブが働くような新たな仕組みづくりも必要不可欠になってきていると思われます。

 

何かお困りの事があれば、是非一度エーアンドシーキャピタルの方までご相談ください。

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