今回は、親の家を引き継いだ際に知っておくべきことの中で大きな割合を占める「相場」についてお話しさせていただきます。
「売る」にしても、「貸す」にしてもその家の「価値」がおおよそどれくらいかをまずは把握することが大事です。結局どこかの不動産業者に手続き等を頼むことになる場合がほとんどだと思いますが、その対象になる家のことを何もしら知らずにいると、業者にいいように言われてしまい、その家の本当の「価値」に気づかないまま損をしていたなんてお話はよくあります。
そうなってからでは遅いし、そうならないためにどうすべきかということです。
おおよその「価値」の把握のためにインターネットを利用する
ここからの説明は中古一戸建てを例に取り、ご説明していきます。基本的なことはマンションも同じです。インターネットであなたの家がある「○○市中古一戸建て(マンション)」とキーワード検索をしてみましょう。
すると、いくつかの住宅不動産ポータルサイトが出てきます。
それらをクリックしてみると、当該地域で中古の一戸建て情報が出てきます。
これらの情報と親の家の使用を見比べながら、売り出し価格がいくらくらいになりそうなのかを、見ていきます。
比較するには立地が最優先なので、まず同じ地域、沿線、最寄り駅、徒歩分数の立地の情報を選別します。その次に土地の広さ、建物面積が同じような規模の情報を選別します。
そのうえで、さらに同じような築年数の情報を絞り込むと、あなたの親の家が、大体いくらかがわかってきます。
築が25年超の木造住宅なら、建物の評価が0ということも多いですが、土地そのものの「価値」もあるので、それらの情報もあわせて見ておけば、売り出し価格のイメージがより明確につかめるでしょう。
「貸す」場合も基本的には「売る」と同じです。
インターネットで一戸建て(マンション)なら〇〇市の賃貸一戸建て(賃貸マンション)でキーワード検索し、同じような手順を踏むと、大体の家賃相場がつかめます。その上で地元の不動産会社へ同じような質問をすれば、実際の取引の状況から親の家の賃貸実力はわかってくるでしょう。
インターネット上の情報はあくまで売りに出した(貸しに出した)情報です。
実際の契約時の価格や家賃とは異なります。
買い手や借り手が付きにくい場合は、値下げをすることもありますし、いつまでたっても売れない、貸せないという場合もあります。そこで、実際の取引の動きについては、地元の不動産会社へ問い合わせてみることにします。
実際の取引状況を不動産会社に聞いてみる
不動産会社へ次の質問をしてみましょう。
質問1 買い手がつきやすいか、つきにくいか?
質問2 実際にいくらくらいで売れる?
質問3 売れるまでの期間はどのくらいか
インターネットで検索していると、積極的に情報を出している不動産会社がわかってきます。そのうちの2から3社に電話やメールで問い合わせてみると、色々と前置きがありつつも、だいたい答えてくれるはずです。
「貸す」はリフォームの必要、不必要が左右するポイントです
「貸す」ならではの留意事項は「リフォーム」です。個別性が高いのであくまでも一般論ですが、築15年超の家は、水回りや床・壁を「リフォーム」したうえで貸し出すことになります。
どこまでリフォームすべきか不動産会社に相談する
地元の不動産会社で借り手をつけるには、どの程度のリフォームが必要でいくらかかるのか?その場合の家賃はいくらか?家賃で回収できるまでの期間?その時間を経過するとさらに追加のリフォームが必要か?などをしっかり質問しておく必要があります。
このように、親の家を有効活用するための第1ステップとして「相場」を知る作業はとても大事です。交渉ごとでもありますので、まずは「己を知る」ことから始めてはいかがでしょうか。
お持ちの物件をうまく有効活用したいとお考えの方はぜひ エーアンドシーキャピタルにご相談くださいませ。