空き家問題は、10人中8人が避けて通れない国民的問題に?

50代以降の日本人の持ち家率は80%台に達しています。

現在の日本人の10人に8人は、人生の後半にさしかかった時点で、マイホームを持っているのです。

この事実は、50歳を過ぎた子ども世代も、70歳を過ぎたその親世代ともに、マイホームを所有している割合がとても高いということを表しています。

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親の家に住まないと決めたとき、空き家化は始まっている

将来、親の家を譲り受けても、子どもはそこに住まないという確率が高区なっています。子どももマイホームを持ち、親の家には戻らないと決めたときから、親の家の空き家化は始まるのです。

多くの50代以降の子ども世代は、自分では住まない親の家をどうするのかという問題を抱えています。

空き家問題は、誰もが避けて通れない国民的問題になりつつあります。

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住んでいなくても、年間50万円以上かかる「金くい虫」に

誰も住んでいないのに、空き家は金食い虫のようです。

迷惑な空き家「特定空き家」とみなされないために、最低限の維持・管理が必要です。

固定資産税

固定資産税は、毎年1月1日現在に所有している土地や家屋に課される税金です。

固定資産税の標準税率は14%で、税額は固定資産税評価額の14%になります。

ただし軽減措置があり、実際には建物のある土地については200㎡以下の部分については、評価額の1/6が課税標準額となるなどの住宅用地特例といいわれるものがあります。したがって、特定空き家とみなされるまでは、更地にしないほうが固定資産税は安くなるのです。

さらに、都市計画法による市街化区域とされる地域にある土地や家については都市計画税も課税されます。都市計画税の上限は0.3%で、この税金にも住宅用地特例があり、最大1/3まで軽減されます。

軽減はあっても固定資産税、都市計画税を支払う事に変わりはありません。

その他の費用

ときどき訪ねるのに必要だからと、電気や水道が使えるよう契約を解除していなければ、毎月水道基本料金・電気の基本料金もかかります。

また、外壁の補修や庭木の剪定などにも費用は発生します。

目安の金額では、年間50万円の維持・管理費用がかかることがわかります。

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住まない家はどんどん傷み、価値もどんどん下がる

空き家にしておくとなぜ価値が下がるのでしょうか。住まない家は傷むのが早いのです。

親の家は築30〜40年の木造建築の割合が高いことが予想されます。

既にあちこち傷んでいるうえに、高温多湿な日本の気候で、さらに老朽化が加速してしまいます。

放置しているとどんどん使い物にならなくなる・・・?

人が住まずに閉めっきりにしていると、熱や湿気が室内にこもって、木製部分が傷みます。また木を餌にする虫にとって、そうした室内環境は快適なため、活発に繁殖し、さらに食い荒らされる木部の被害が大きくなります。

水回りは、使い続けないと排水管内の水が枯れ、空洞となった部分から臭気が室内に入ってきます。そして3年も使っていないと、メンテナンスをしないままでは使えなくなってしまいます。

外周は毎日強い紫外線があたり、表面を高温にし乾燥させます。乾燥すると木はヒビが入り割れてきてしまいます。

 

空き家は、自然の力によって、徐々に痛めつけられ、住宅としての価値を低下させられていることを肝に銘じておきたいところです。そこで、空き家をお持ちの方はお早めに、不動産会社に相談された方が良いと思います。

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