空き家になる前に、大事な家をどう活かすか話し合っておく

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空き家になる前に、あくまで大事なのは、大切な家をどう活かすかを考えながら、実家の最も適切な有効活用の方法を家族合意のうえで選択することです。

そのためにいくつか留意しておく点があります。

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両親の意向を整理しておいてもらう

親の意向は合理的な考え方によるものとは限りません。先祖から引き継いできた「家」を自分の代で絶やしたくない、できれば子の誰かに住んでもらいたいという期待をもっているかもしれません。

逆に、住まなくなったら、さっさと処分してくれてもかまわないと、あっさりしているかもしれません。

子は親の家には住まないことをきちんと表明する

親の家にこの先住む予定はない、という意向をしっかり親に伝えなければ話し合いは進展しません。言い出しづらくても、ここをあいまいにすると、正しい方向に向かいません。

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親の家に適した有効活用方法が何かつかんでおく

最も適した有効活用をあらかじめつかんでおくことが、大切な家の活かし方について、ある程度説得力をもって説明することができます。

有効活用案についてほかの兄弟と合意しておく

親の家の有効活用方法については、事前に兄弟間で話し合い、ある程度合意を得ておくことも必要です。
そのために、それぞれの判断の基礎を同じくするために、ほかの兄弟との知識の共有は欠かせません。
意見が異なれば、親は混乱してしまい、最終的に話し合いはもつれ込んでしまいます。

あくまでも親が自分の意向を貫く決意ならそれに従う

いかに合理的な有効活用方法を子が提案しても、「先祖代々の家だから、誰も住まなくても人手には渡さないでほしい」と、頑として親は自分の考えを譲らない、という事態になってしまうこともあるでしょう。そうなったら、子としては、親子ともに信頼している第三者からの冷静な助言を得ながら、有効活用についての親の理解を得るための、もう一段の努力が求められます。それでも親が譲らなければ、親の家ですから、子の立場からすればいかに理不尽であろうとも、いったんは親の意向に従うしかありません。

でもしばらく時間をおけば、それが子にとってどれほど負担の大きいことかは、親であればわかることも大いにあると思われます。

粘り腰で話し合い、よりよい結論が出ることを期待したいところです。話し合いが数年かかる、ということも珍しくはないようです。

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