空き家の売却資金で相続による納税を考えている方へ

空き家売却を急ぐ時の注意点

実は相続が発生すると、その後10ケ月以内に相続税の申告・納税をしなければなりません。物納という方法も昔は可能でしたが、地価が下がっている現在はほぼ許されなくなっております。
手持ちの金融資産だけでは納税できない場合、よくあるのが空き家など不動産を売って納税資金を用意することですが、ただ四十九日を過ぎるまでは控えるべきと考えると、残りの期間は実質8ヶ月ほどしかありません。納税に遅れることなく空き家の売却を済ますには、売り方がとても重要になってきます。

 

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相続での争族にご注意

こんなときに慌てて売ろうとすると、一族の間でもめ事になることがよくあります。
知らない不動産業者に依頼するより、知り合いの人間の方がよいとか、売却できてももっと高く売れたはず!等、共有の資産に手をだすと、いわゆる「争族」がはじまってしまいます。

一度この争族がはじまると、修復はかなり難しいと言わざるを得ません。
一人が弁護士を立てたら、他の人も立てることになり、お互いが直接話し合うことができなくなります。このような第三者が介入をした場合に、円満に寄りを戻すことができる事例はほとんどないと考えた方が良いと思います。
こうした争族にしないためにも、空き家の売り方には関係者全員の納得が必要となります。

お悩みの方へ

エーアンドシーキャピタルでは、空き家についてお悩みの方へ真剣に誠意をもってお手伝いをしたいと考えております。
何か力になれることはないかと模索しております。
空き家問題は各個人の問題ではなく、日本や世界各国で問題となっている大きな問題です。
専門的な知識も必要とすることなので、どうかお一人で悩まず些細なことでもご相談いただけたらと思います。

ご相談はこちらからどうぞ。

空き家になる前に、大事な家をどう活かすか話し合っておく

空き家になる前に、あくまで大事なのは、大切な家をどう活かすかを考えながら、実家の最も適切な有効活用の方法を家族合意のうえで選択することです。

そのためにいくつか留意しておく点があります。

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両親の意向を整理しておいてもらう

親の意向は合理的な考え方によるものとは限りません。先祖から引き継いできた「家」を自分の代で絶やしたくない、できれば子の誰かに住んでもらいたいという期待をもっているかもしれません。

逆に、住まなくなったら、さっさと処分してくれてもかまわないと、あっさりしているかもしれません。

子は親の家には住まないことをきちんと表明する

親の家にこの先住む予定はない、という意向をしっかり親に伝えなければ話し合いは進展しません。言い出しづらくても、ここをあいまいにすると、正しい方向に向かいません。

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親の家に適した有効活用方法が何かつかんでおく

最も適した有効活用をあらかじめつかんでおくことが、大切な家の活かし方について、ある程度説得力をもって説明することができます。

有効活用案についてほかの兄弟と合意しておく

親の家の有効活用方法については、事前に兄弟間で話し合い、ある程度合意を得ておくことも必要です。
そのために、それぞれの判断の基礎を同じくするために、ほかの兄弟との知識の共有は欠かせません。
意見が異なれば、親は混乱してしまい、最終的に話し合いはもつれ込んでしまいます。

あくまでも親が自分の意向を貫く決意ならそれに従う

いかに合理的な有効活用方法を子が提案しても、「先祖代々の家だから、誰も住まなくても人手には渡さないでほしい」と、頑として親は自分の考えを譲らない、という事態になってしまうこともあるでしょう。そうなったら、子としては、親子ともに信頼している第三者からの冷静な助言を得ながら、有効活用についての親の理解を得るための、もう一段の努力が求められます。それでも親が譲らなければ、親の家ですから、子の立場からすればいかに理不尽であろうとも、いったんは親の意向に従うしかありません。

でもしばらく時間をおけば、それが子にとってどれほど負担の大きいことかは、親であればわかることも大いにあると思われます。

粘り腰で話し合い、よりよい結論が出ることを期待したいところです。話し合いが数年かかる、ということも珍しくはないようです。

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家の「売れる価格」を調べる

「売る」「貸す」「住む」の損得を判断するといっても、実際にはどこから手をつけていいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
その場合、空き家が今いくらで売れるのかをまず調べることをお勧めいたします。つまり売れる価格を調べ、その価格を基準に「貸す」「住む」との比較をします。
実は売却価格は不動産市場における客観的なデータがあり、比較的簡単に調べることができます。

調べ方について

新聞の折り込みチラシやインターネットの検索サイトなどで、みなさんが持つ空き家の周辺で売りだされている物件が無いかを調べ、価格の目安をつけていきます。
この際、実際に成約後の価格は売りに出している時の価格と差があるのでご注意ください。大凡広告価格(売りに出されている価格)の90%くらいが相場とお考えください。
あるいは空き家周辺の不動産仲介会社をまわり、自分の家がどのくらいで売れるのか、またこの近辺で売れた物件の事例を聞いてみるのも有効でしょう。

ほとんどの不動産は価格次第で売れるはずですが、中にはどんなに価格を下げても売れないケースがあります。たとえば今では建物を建てることができない市街化調整区域にある物件や、法的に認められた道路に面していない物件などは、まず買い手がつかないでしょう。その場合には隣地の所有者と一緒にまとまって売るなどの、より高度で複雑なテクニックが必要となります。

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お悩みの方へ

エーアンドシーキャピタルでは、空き家についてお悩みの方へ真剣に誠意をもってお手伝いをしたいと考えております。
何か力になれることはないかと模索しております。
空き家問題は各個人の問題ではなく、日本や世界各国で問題となっている大きな問題です。
専門的な知識も必要とすることなので、どうかお一人で悩まず些細なことでもご相談いただけたらと思います。

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