空き家問題

総務省統計局が5年ごとに行っている「平成25年住宅・土地統計調査」によると、
「空き家についてその推移をみると,昭和33年 には36万戸となっていたが,その後一 貫して増加を続け,平成25年には820 万戸となっている。また,空き家率(総住宅数に占める空き家の割合)は,平 成10年に初めて1割を超えて11.5%と なり,平成25年には13.5%と,20年に比 べ0.4ポイント上昇し,過去最高となっている。」
とあります。

11a63dd43009c07f5a637172387b1a67_m

また、一方で、
「住宅を所有の関係別にみると,持ち家が3224 万戸で,住宅全体に占める割合(持ち家住宅 率)は61.9%となっており,平成20年と比べ ると,192万戸(6.3%)増加している。」
とあり、空き家が増えているのに、持ち家の割合も増えているのです。

日本の人口は減少していますが、それだけが空き家増加の原因ではなさそうです。
人口は減少しているのに、世帯数は増加しています。
1世帯あたりの人数が減っているのです。
1世帯の人数が少ないということは、親世帯、同居世帯から独立していると考えられます。

そして、日本では新築物件が根強く人気です。
小さいころから住んでいた家から出て自分の家を持つとき、中古で探す人は少ないようです。
新築物件の供給が大きく中古物件の需要が小さいのが、空き家増加の一因とも考えられます。

また、固定資産税の減免措置も空き家の増加に拍車をかけているのかもしれません。
土地に家屋がたっているだけで、固定資産税が6分の1になる制度があります。
もちろんいろいろな要件を満たす必要はありますが、たとえ空き家になったとしても、家屋を残しておくことで、税金対策になるかもしれないのです。

こういった空き家が増加していく状況への対策として、平成27年「空家等対策の推進に関する特別措置法」が公布されました。
もはや空き家増加は、国民的問題と言えるでしょう。

bee4b4e88713d052e5c9578ed584fdeb_m

あなたの周りに空き家、もしくは空き家になりそうな物件はありませんか。
空き家を上手に管理するには、どうしたらいいのでしょうか。

空き家の管理について個別にご相談のある方は、ぜひエーアンドシーキャピタルまでご連絡ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です